リアルタイムドキュメンタリー

小学生の登下校付き添いへの違和感

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子供がこの4月から保育園に通うようになったことで小学生の登校時間と重なることが増えた。

 

登校中の小学生集団を初めて見た時に昨今の小学生は保護者が最初から最後までずーっと付き添って登校していることを知って驚いた。しかも10分そこらの登校距離にも関わらずだ。

 

知り合いづてに市内に住む他の小学校の話を聞いてみても各組持ち回りで何人かの保護者が付き添うのが普通のようだ。なんと姪っ子が通う田舎の小学校でも同じように保護者が引率しているという。少なくとも僕の子供時代とは大違いだ。

 

もしかして全国の公立小学校の殆どでこんな事になっているのかと思うとゾッとした。そうでないことを願ってる(ちなみに、交通量が多くて危険な箇所だけは保護者が立って案内する旗当番なら理解できる。)

 

僕は保護者の登下校時付き添いに対して違和感を持っている。はっきり言って過保護過ぎないか?親が何でもかんでも介入することで、子供のせっかくの成長機会が奪われているようでならない。

 

子供たちだけで集団登校した場合を考えてみると、高学年のお兄ちゃん、お姉ちゃん達は緊張感をもって集団を引率することで責任感やリーダーシップが芽生える。低学年の子らは親や教師が用意してくれる安全地帯から飛び出し、自分で考えて行動することの必要性に迫られ自主性を育む事が出来る。良いこと尽くめじゃないか。単なる消化タスクとして通学を捉えるか、通学も学びの場として捉えるかの違いは大きい。

 

リスクを過度に恐れてその背後に隠れる大きなメリットをシャットアウトしてしまってないだろうか。

 

僕が小学生だった30年前と比べて、子供の連れ去り事件が増えている?交通事故が増えている?明確にそれらを顕著に示すデータなんて見つからなかった。

 

マスコミが報じる数少ない過激な事件に引っ張られて「ご時世だから」みたいな便利で曖昧模糊な言葉で思考停止に陥り、この流れに乗るのは非常にまずい。

 

大人の指示にただ従順な子供を育てることに繋がりかねないこの流れはそれこそ時代に逆行してはいないだろうか。