リアルタイムドキュメンタリー

詩をうたうように生きていって欲しい

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2022/9/7(水) 00:03 

次男が誕生しました。

長男に続きコロナの影響でまたまた立ち合いはNGでしたが、かーやん孝行の安産で生まれてきてくれました。

そして今日、我が家に迎え入れます。

さて、わく(長男)はどんな顔をして初対面するんだろうか。

 

わくの時と同じく、君の名前に込めた想いを綴ろうと思います。

今日から君の名前は「詩(うた)」です。

いっぱい考えて自信を持ってつけた名前にはこんな想いがつまっています。

 

わくの時はとーやん、かーやんで初めから意見が一致していた「親しみやすく呼びやすい2文字の名前」を前提にして検討をスタートしたわけだけど、同じことの繰り返しでは芸がないので、今回はその2文字制約を取っ払って一から考えてみることにしました。

 

2文字の組み合わせの名前の候補はたかが知れてるけど、3文字以上となると話は別、考え出すとキリがない。最後の最後までどんな名前にしようか悩みました。いくつか捨てがたい名前も残ったものの結局は親しみを込めて呼びやすく、兄弟らしさも残せる2文字の名前に落ち着きました。

 

「うた」は平仮名では2文字だけど、漢字では1文字の「詩」を選びました。あれもこれも想いを詰め込みたい欲張り性分のとーやんは、漢字1文字だけだと想いが伝えきれないんじゃないかと当初は考えていました。そんな最中に舞い降りてきたのがこの漢字です。これなら一文字だけでいい!逆にシンプルでカッコイイ!そう自信を持てました。じゃあ、そんな特別な「詩」って漢字はどういう意味を持つんだろうか。

 

「詩」の読み方は「し」または「うた」、小学3年生で習うような簡単に書ける漢字ですが、その意味するところはマリアナ海峡よりもずっとずっと深い。日本でも「ポエム」としてよく知られていますが、英語では「poem」と表現され、「作ること」を意味するギリシア語ποίησις (poiesis)に由来しているそうです。

 

詩とは、心に感じたことを一定のリズムと形式にあてはめ、意味を新しく作ったり、意味を付け加えたりして、人に(自分にも)刺さるように言葉が持つパワーを凝縮して表したものです。繋がれた単語自体の意味を全部足したものを越えて、掛け算的にもっと大きな意味に到達できるのが詩です。

 

辞書に記載されてるように単語のそれぞれの意味は普通に説明できるでしょ?例えば「過ち」なら間違い、失敗のこと。「改める」なら悪い点を良いほうへ変える、「改めざる」ならその反対の意味みたいに。

例えば、これらを一定のリズムで組み合わせたこんな詩があります。

『過ちて改めざる これを過ちという』

この孔子の名言は、さっきの辞書の意味からだけでは説明不可能な程にとーやんの心を打って、行動にまで影響を及ぼしてます。これが、大きな意味を新たに作りだすということです。

 

メソポタミア、古代インド、古代ギリシャ、もちろん日本でも、色々な地域で太古の昔から、詩は人にとって大きな意味を持ってきました。もしかすると詩そのものにより、人類は初めて「意味」というものの存在やその価値を獲得出来たのかもしれません。詩は、歌や音楽、映像、ダンス、絵画、彫刻など全ての表現、創作活動の根本、源だと僕は思う。

 

詩は、

時に人を喜ばせ、楽しくて幸せな気分にし、

時に泣き合い、時に怒りあい、

思考と力強い感情を喚び起こし人々の記憶となります。

 

詩をうたうように生きていって欲しい。

自分の、あるいは誰かの人生に意味をつくれる人になって欲しい。

そんな想いを込めて、君の名前をつけました。

 

これからお互いに新たな意味を作っていけることを願って。

 

とーやんより