これは世界初の人工知能搭載型OSであるサマンサに恋する男の話です。
「アレクサ、電気を消して」
「OK.Google. 近くの美味しいお店教えて!」
とスマフォやスマートスピーカーを通して声だけで機械とコミュニケーションする機会も増えてきた昨今ですが、こちらの質問の意図を汲み取ってくれなかったり、的外れな回答が返ってきたりとイライラすることも多いのが現状だと思います。
近い将来、超高度な学習機能を有するAIが会話を重ねるたびに人間以上に人間的な振る舞いを見せ始めたら、果たして姿かたちも無い声だけの存在に対して人は恋に落ちるのでしょうか。
主人公がどっぷり恋愛感情を抱くのと同様に僕自身も「あり得るかも・・。」とまんまと思わされました。
人間同士のカップルでもあまりにも成長速度が違いすぎると長続きしないのでは?と思えますが、進化の速すぎるAIとの恋愛はさらに悲惨な結末を迎えます。
それは映画を見てのお楽しみ!
しかし、こんなOSが発売された日には世界中で少子化が加速してたまったもんじゃねえなあ。
(余談)
ついツッコミを入れてしまった劇中の一コマ
主人公「もしかして今も他の人と話してる?」
サマンサ「ええ。8316人と」
主人公「僕以外にも恋人がいる?」
サマンサ「……641人」
当然ですが、OSであるサマンサにとってはマルチタスクで動くただのスレッド処理の一つに過ぎません。
数千人と同時に会話し、641股をかけていたサマンサに愕然として、主人公が我にかえる重要なシーンがあります。
いやいやいや。
サマンサよ!そこはうまいこと嘘つかんかい!
人間にはついて良い嘘と悪い嘘があるって、そんだけ同時並行してたら何人もの男が教えてくれたやろがい!学習せんかい!