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明日誰かに教えたくなる睡眠に関する意外なトリビア

睡眠のトリビア

突然ですが睡眠ってどれだけ重要視してますか?

大学生の頃だから、もう15年近くも前の話。

トゥルースリーパー」というマットレスを売ってる会社のコールセンターでバイトしていたことがあった。

当時から大人気商品で「これからCM流れまーす」とアナウンスされた直後からひっきりなしに電話がかかってくるような状態だった。

つい先日もテレビショッピングで見かけた。同社では、今でも一番の売れ筋商品のようだ。決して安くない値段なのに、なんと累計販売数は600万枚を突破している。

時代は変われど、みんなそれだけ睡眠に対して興味を持ち、重要視している証拠だと思う。

てことで、今日は僕が知って驚いた睡眠に関する意外なトリビアについて紹介するよ。

2週間断眠すると生物は死ぬらしい

1980年代から90年代にかけて米国の睡眠研究者であるレヒトシャッフェンらは特殊な装置でラットを長期間断眠する多数の動物実験を行った。結果は明白、不運なラットはすべて死んでしまったのである。ちなみに、このレヒトシャッフェンは睡眠ステージ(深度1〜4、レム睡眠)の脳波判定法を開発したことでも有名だ。

 断眠開始直後は食事の摂取量が増えて活動量(エネルギー消費量)も増加し、見かけ上は元気に見えた。しかしこれは一時的で、断眠を続けると体重や活動性はしだいに減少していった。また免疫機能も徐々に低下し、微生物による感染が目立つようになり、2週間足らずですべて死んでしまったのである。死因は敗血症(全身の感染症)だったらしい。

「らしい」というのは、実は断眠による死の直接的な原因は確定していないから。死亡したラットを解剖しても臓器などに死因となる大きなダメージは見つからなかったんだってさっ。その代わりに免疫力低下のほかにも、体温低下や副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)が大量に分泌するなどの症状が出ていた事は分かっている。

2週間って死んじゃうって以外に短くないか?みんな徹夜しすぎていないか?

これを人でやったら危険だ!という事で倫理的にこの実験は禁止される流れになったみだいだけど、実は人間でも断眠チャレンジを実行した猛者がいる。

どう考えてもその当時だから出来た実験だよね。

ヒトの断眠記録は11日

睡眠科学の分野で最も有名な記録は、サンディエゴの高校生ランディ・ガードナーが樹立した264時間(11日間)である。寿命が約2年のラットと単純に比較できないが、これも大記録である。これより長い断眠記録もあるようだが、ランディ青年の挑戦には睡眠研究で有名なスタンフォード大学のウィリアム・デメント教授が立ち会っており、信憑性が高いとされている。

11日間断眠チャレンジの様子はこの通り

最初の2日は眠気と倦怠感、4日目には自分が有名プロスポーツ選手であるという誇大妄想、6日目には幻覚、9日目には視力低下や被害妄想、最終日あたりには極度の記憶障害などが生じたが、身体面(首から下)には大きな問題が生じなかったという。

個人的には4日目の誇大妄想がツボにハマった。

徹夜しすぎて、ハイになりまくって、全能感覚えてやしないかい?

ちなみに彼は断眠終了後に15時間ほど爆睡した後に自然に覚醒し、精神面でもなんら後遺症を残さなかったとのこと。

だからといって絶対真似しないでね!

 

2014年の記事なんだけど、このWebナショジオの「睡眠の都市伝説を斬る」シリーズは興味深い内容が盛りだくさんなのでおススメです!

ほいじゃっ。また明日!