リアルタイムドキュメンタリー

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「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」を読んで自分を客観視しよう

「私をスキーに連れてって」、「僕らはみんな生きている」で有名な脚本家の一色伸幸さん、ロックミュージシャンの大槻ケンヂさん、会社のビックプロジェクトを27歳で任されたゲームクリエイター、売れっ子小説家も根っからの社畜体質なOLも精神科医の先生までも!?

そんな17人ものバラエティに富んだ「うつヌケ」した人へのインタビューを漫画化した本書を読み終えたら、安堵感が芽生え心が軽くなった。

知る事で感じる恐怖と同じくらい、世の中には知らなさからくる恐怖がたくさんある。

そんな恐怖を消し去るうえで他者のケーススタディは何よりの教科書だ。

 

鬱になるきっかけや症状には様々なパタンがあるが、共通しているのは「自分って何も出来ない人間じゃん。」と自分が全て悪いと思い込み、自分を嫌いになったこと。

自己嫌悪はうつへの大きな引き金になる。

みんな生真面目で、気が小さいが前向きで、責任感が強い人たちだ。

 

そして、うつヌケの共通項は「自身を取り戻す何かしらのエピソード」

自分が必要とされたという喜び、辛いときに無理して頑張っていたのを見ててくれた人がいたという安心感。周囲の人から必要とされその責務を果たすことでトンネルの出口が見え、みんな再び自分を取り戻している。

人間は本質的に、自分が好きで、誰かに肯定され、必要とされたいものだ。

 

この話は、そのまんま自分に当てはまった。本当に面白いほどに。まるで自分がインタビューされているかのようだった。

そして、他者のケーススタディを漫画という直感的に頭に入ってきやすい媒体を通して学ぶことで、自分を客観視することができ、「僕の場合も、何か特殊なものでなく、他のうつヌケした人たちと同じような一例に過ぎなかったんだ」と、安堵感が芽生え心が軽くなったんだと思う。

 

また、本書にはうつヌケへの豊富なティップスも盛り込まれている。一例をあげると、

  • 気分が落ちた時は「人生の自習時間」なんだと考えて自習時間にふさわしいやるべきことを見つけておく
  • じつは再発は若くてエネルギーのある人ほど起こりやすい。「リスカする若い女性はいるけど、リスカするお婆さんはいない」
  • 悩みはなくそうと思うとかえって多くなったりする。それを止めるためにはペットを飼うとかアイドルにはまるとか新しいことを始めるといい。そうすることで悩みの面積を相対的に小さくできる。
  • うつ脱出の重要ポイント。思い切って仕事を休む

金言だらけだ。

 

最後に重要なのは、僕みたいに「もう直ったぜ!割とへっちゃらさ」と楽観視できている人にとっても、突然リターンはやってくるという事を教えてくれたことだ。

うつ病はある日を境に急に良くなるわけではなくて、一進一退を繰り返して徐々に良くなっていく。その事を肝に銘じておきたい。

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

  • 作者:田中 圭一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/01/19
  • メディア: 単行本