リアルタイムドキュメンタリー

USA TODAYの5分動画に学ぶ『驚くべきマリファナ(大麻)の歴史となぜ違法になったのか』

(動画の字幕を著者が簡易的に翻訳)

アメリカでは29の州が医療用マリファナの使用を合法化し、ワシントンD.C.をはじめとする9つの州が娯楽目的とした使用についても合法化してます。
GOP(共和党)の元議長John Boehnerもこの流れにのってきました。
そうです。かつてマリファナを合法化することに長年反対していたあのJohn Boehnerです。

では、そもそもなぜ大麻は違法なのでしょうか?

薬としてのカンナビス(マリファナ)が最初に使用された記録は、紀元前2737年の中国のshen nang皇帝によるものでした。
彼は痛風やマラリア、そして陽気に楽しんだり、悪い記憶力に対する治療としてマリファナ茶を処方しました。

アメリカでは、1619年にバージニア州ジェームズタウンで大麻を含むアメリカの土壌に関する最初の合法化が制定されたと伝えられています。
キング・ジェームズ1世は、すべてのアメリカの入植者に対して、イギリスへの輸出のためにインドの麻を栽培することを要求しました。
まさにドラッグランナーですね!

 

1862年、バニティ・フェア(大衆文化誌)は、
神経質と憂鬱の治療薬としてハシシ・キャンディー(Hasheesh Candy)と呼ばれるマリファナを注入したキャンディを宣伝しました。
この時がパーティーが終わった瞬間です。
それまでは、麻は主に衣類とロープに使用され、米国の薬剤師は麻を使用していくつかの製品を作ることにも精通していました。

1910年の革命をきっかけに、メキシコの移民が米国の労働市場に殺到することで移民の流入に関して激しい緊張が生まれると同時に、メキシコからの移民はマリファナを簡単に吸える摂取方法も広めました。

大麻がメキシコの安い労働に関連しているため、移民に対する人種差別的なキャンペーンは、議席の獲得につながりました。
そして、このキャンペーンが大衆の大麻に対する否定的な見方を醸成していきました。
これをみた議員は、順に全国的な大麻禁止活動を始めます。

1960年代から70年代初期は、大麻ユーザーにとって象徴的な時代でした。
全国各地で、若者たちの間で大麻が大流行し、
この時期に大麻を表すスラング"420"が使われだしました。

"420"の由来

1971年のカリフォルニア州のサンラファエル高校で、「ワルドス(The Waldos)」と呼ばれるマリファナ喫煙者のグループが、野生のマリファナ植生図をゲットしたことで、彼らの学校の前で午後4時20分に集合して、ハンティングに出かけていったことがその由来です。

 

1970年、リチャード・ニクソン大統領は規制物質法を可決し、連邦政府はマリファナを禁止ししました。
大麻をSchedule-Iの規制薬物として分類し、ヘロインとコカインと同類の扱いにしました。

ニクソンは、アフリカ系アメリカ人と結び付けたヘロインを標的にすることを計画していましたが、ヒッピーに関連するマリファナの禁止により、両方のグループに対して反意を強める事になりました。
マリファナに対してとった連邦政府のスタンスにより、州政府もマリファナの方針に変更を加えていきました。

合法化のために戦っていた人々の最初の成功は、1973年にオレゴン州から始まる多くの州の非犯罪化という形でもたらされました。簡単に言えば、それは単なる法律違反でした。


「言えよ、ジョイント手に入れたかい?」
「もってないよ」
「もってたら、もっとイケてたのに。」

 

2012年、コロラド州とワシントン州は、マリファナを完全に合法化した最初の2つの州になりました。
マリファナ支持者にとっては苦しい戦いでしたが、これまでのところ、この物質は9つの州ですべての使用が合法化されています。少なくとも29の州で、医療目的でのマリファナの使用が許可されています。他の13の州では解禁となりましたが、合法ではありません。

合法化した州では、2017年にマリファナの売り上げが97億ドルの売上を記録しました。
最大の大麻業界の調査会社によるとアメリカ人の大半は現在、完全な合法化を支持しています。