リアルタイムドキュメンタリー

俺のアトピー!標準療法編

アトピー
今日も一つ、僕は逆転への布石を打っていく。

 

アトピー対処へのたった一つの解である

網羅的に知識をつけて片っ端から自分の体で人体実験を繰り返せ!

に対する、自分の人体実験の共有を行う俺のアトピー!のコーナーも残りあと僅かとなりました。前回は腸内環境の改善を中心とした正攻法の体質改善に関するネタをお話しました。

前回記事の詳細はこちらから読めます。

riopo.hatenablog.com

今回から外用薬や内服薬などの薬で症状を抑え込む西洋的な視点(いわゆる外から治す)の治療方法の話に入っていきたいと思います。ダブルスタンダードと言われる日本皮膚科学会厚労省のガイドラインを参照すると、この方法が標準療法として推奨されています。

アトピー

厚生労働科学研究「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2005」より

これは厚労省が出しているアトピー治療のガイドラインです。

正しい診断、皮膚症状(重症度)の評価、コンセンサスに基づいた治療(原因・悪化因子の対策、スキンケア、薬物療法この3者は同等の重きを有する)が基本であるとしています。それでは治療の部分を順番に見ていきます。

原因・悪化因子 検索と対策

大きくアレルギー性の悪化因子と非アレルギー性の悪化因子に区別されます。これらの悪化因子を特定し、自分の生活から極力取り除く事が重要とされます。

因子特定には以前に紹介したアレルギー検査も有用です。

riopo.hatenablog.com

アレルギー性の悪化因子(アレルゲン)

  • 食物
  • ダニ(ほこり)
  • 細菌、真菌(カビ)
  • ペット
  • かぶれ(化粧品、外用薬)

非アレルギー性の悪化因子

  • ストレス
  • 衣類のチクチク
  • 汗・汚れ
  • 日光(ほてること)
  • 乾燥
  • カゼ(感冒)
  • 夜ふかし

悪化因子にストレスっていわれても、そんなもんどうする事も出来まへんわー。かないまへんわーという気持ちは痛いほど分かります。なので、これらを知った上で極力というところがポイントかと思います。各因子に対して具体的にどのように対処すべきかはこのガイドラインを参照ください。このブログでは何度もいっていますが、これは一般的な悪化因子の話なので自分の感覚や人体実験結果を大切にして、避けるべきものを避けるのが重要だと思っています。

そして、最も直接的な外的悪化因子はひっかくこと(掻破)であるという点を念頭に置く必要があります。

アトピー

厚生労働科学研究「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2005」より

掻けば掻くほどさらなるアレルギー反応を引き起こし、皮膚のバリアは崩壊し痒みがまして、さらに悪化するというこの負のループをいかに止めるかが最難関にして最重要な課題です。そこで、皮膚機能を正常に保つ為の対策がスキンケアです。

スキンケアの基本

これも厚労省のガイドラインから拾ってきました。

皮膚の清潔

毎日の入浴、シャワー

  • 汗や汚れは速やかにおとす、しかし、強くこすらない
  • 石鹸・シャンプーを使用するときは洗浄力の強いものは避ける
  • 石鹸・シャンプーは残らないように十分にすすぐ
  • 痒みを生じるほどの高い温度の湯は避ける
  • 入浴後にほてりを感じさせる沐浴剤・入浴剤は避ける
  • 患者あるいは保護者には皮膚の状態に応じた洗い方を指導する
  • 入浴後には、必要に応じて適切な外用剤を塗布する

いくつか補足します。

石鹸、シャンプーへの言及は、高洗浄力のシャンプーを使う事で表皮ブドウ球菌と呼ばれる肌のバリア機能を高めている善玉菌が弱体化してしまうので、これを避けようという考え方です。

石鹸やシャンプー、洗剤の話になると、界面活性剤の影響を持ち出し、過度にそのリスクを煽り自社製品の購買につなげようとする業者がいますが、日本皮膚科学会ガイドラインによると

使用する石鹸・洗浄剤の種類は,石鹸(固形)あるいは洗浄剤(合成界面活性剤を用いた液体など)各々の優位性に関するエビデンスはなく,基剤が低刺激性・低アレルギー性,色素や香料などの添加物を可及的に少なくしている,刺激がなく使用感がよい,洗浄後に乾燥が強いものは避ける,などの適切な洗浄剤を選択することが重要である.

との事なので、自分にあったものを選べば良いと思ってます。

ちなみに僕の場合、ボディソープを使う回数や量を減らし、かつ出来るだけ手洗いするよう心がけていますが、妻には「きったねーなー」と言われました。リオポです。

 

また、アルコールの影響を記載した際に血管拡張作用について触れました。同様にあまりに熱い温度のお風呂に入ってしまうと皮膚への血行がよくなり、痒みが増す恐れがあります。

riopo.hatenablog.com

皮膚の保湿

保湿剤

  • 保湿剤は皮膚の乾燥防止に有用である
  • 入浴・シャワー後は必要に応じて保湿剤を塗布する
  • 患者ごとに使用感のよい保湿剤を選択する
  • 軽微な皮膚炎は保湿剤のみで改善することがある

ちょっと前に理研からワセリンに関する研究成果が出ました。保湿剤としてのワセリンは自分の肌にも合うようで愛用しています。

www.huffingtonpost.jp

その他

  • 室内を清潔にし、適温・適湿を保つ
  • 新しい肌着は使用前に水洗いする
  • 洗剤はできれば界面活性剤の含有量の少ないものを使用する
  • 爪を短く切り、なるべく掻かないようにする

以上、参考になれば幸いです。

最後の薬物療法については長くなりそうなので、明日にしたいと思います。

 

明日やろうはバカヤロウなんだよ!